2012年08月18日

週刊オーディンスポーツZ:Vol.161夏合宿特別号

■社説
今週は学生が夏合宿期間ですので、編集長の福田がお届けします。

恒例のオーディン夏合宿に、12、13日の2日間行ってきました。

12日には獨協大学とのメージがあり、12日の夜には毎年恒例の終戦記念日にちなんだスピーチをし、13日は午前中のミーティング、午後のグランド練習に参加して帰京しました。

今年のメージは、J大学(相手校の要望により非公開)、獨協大学、神奈川大学と三校に勝利しました。

対戦相手の方が昨年までのレベルが下とはいえ、お互い上を目指して頑張っている訳ですから過去の強弱は参考程度です。
練習試合ですから勝敗に一喜一憂するのはナンセンスですが、前期勝ち星に恵まれなかった私たちオーディンにとって、これは嬉しい結果だと思います。

毎年色んなことが起こる合宿ですが、今年も色々なことが起こりました。

まず、2年生の南が獨協との試合でタックルされて腹部を痛めました。
痛みが引かず、病院に連れて行ったところ、診断の結果「ひ臓からの出血」で1週間程度安静入院とのこと。
ひ臓からの出血というのは年配の方が転んだりすると起こったりするそうですが初めてのケースなので動揺しました。
病院には南のご両親もいらっしゃったので、酒主監督と自分と主将の川崎でご挨拶と監督不行き届きのお詫びに伺いました。

幸いトレーナースタッフの適切な対応で大事にはなりませんでしたが、「本人がプレーしたいと言うから」みたいな形で無理していたらもっと出血が酷くなっていたかもしれません。
手足の怪我ならともかく、内臓や頭部、頚椎に関しての無理は絶対禁物です。

今回、主将の川崎も連れて行きましたが、父母会が発足した今のオーディンでは、父兄の方への対応も仕事のうちです。
こうしたことも学生が自分たちでできなければそれは「チーム」ではありません。
もちろん最終的には責任者として監督と自分が責任を負いますが、学生チームなので、ギリギリまで学生が自分でやらなければ駄目です。
川崎も一緒に行って、色々考える部分があったようです。

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さて、その獨協戦に勝った次の日の練習、この練習がまずかったです。

アップの段階から何となくのほほんとした空気、緊張感がありません。

コーチ時代なら即刻喝を入れるのですが、今は事務局長、距離があります。
しかも今年はグランドに行けずにいたので初めての練習参加です。
それと学生が自分たちでどう動いていくのかを見届けようと思いました。

するとオフェンスの練習で、モーションミス、ハンドオフのファンブル、アサイメントの勘違いと、あってはならないミスが続きます。

それでも何となく練習が終わり、ストレッチでも何となくリラックスムード。

そこで自分は練習後のハドルでこう言いました。

「今から、もし〜ならば、という仮定の話をするから、それは違うと思ったら違うと思って構わないよ。
もし、昨日の試合、今日の練習のようなミスが続いて負けたとしたら、今日の練習はどうなっていただろうか?
多分、今までのお前らを見ると、ビフォワーで合わせをやって確認したり、アサイメントを確認したり、そういう準備をしてから練習に臨んだんではないだろうか?

今日はそういうことは無かった。

リーグ戦、今日の練習のようなミスが起こったとしたら試合に勝てるだろうか?
(大塚:勝てないと思います)
それは分からないけど、恐らく勝つ可能性は低いと思う。
問題は、ミスが起こったことではない。
人間がやっていることだからミスは起こる。


問題は、試合で勝てないであろう状況に陥っているのに、練習後にそのことに危機を感じる様子が全く無いということだ。

それについてはどう思う?

1、2年生はよく分からないんだからしょうがない。でも3、4年生はリーグ戦のレベルも経験して、過去の経験からこれで良いのか悪いのか、大体の見当は付くはずだから良くない流れになっていたら修正する。それが経験というものじゃないか?」

そういう話をしました。

そこで初めて上級生は「ああ確かに、やばかったんだな」と気付いた感じです。

人は生まれて最初は親や先生から色々言われてやって、褒められたり叱られたりしながら行動を決定していく段階があります。
無意識の段階です。

やがて、自分はこうするという「自我」が目覚める。

次に、自分はこうしたいんだけど、それはまずいからこうしなければならないんだという「もう一人の自分」が誕生します。
これが「超自我」です。
フロイトの説ですね。

今年のオーディンは、この「超自我」まで行っている選手は川崎だけだと思います。
この合宿でも、必死さは見せませんが、自分を変えようと努力している様子を感じました。
それでも去年の村越と比較すると、村越の方が「超自我」が作れていたように思います。

ここは成長しなければならないところです。
上級生は下級生と一緒に練習を頑張りつつ、一方で練習全体、自分自身を評価する視点を持たなければいけません。
それがこれからの課題だと思います。

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部屋に帰り、夜のミーティングが終わった頃、一年生の山田が耳にイヤホンを当ててフレキャンの踊りの練習をしています。
周りは知らん顔。

そこで自分は、「アメフトの合宿なんだから、アメフトに集中しないと」
と言うと彼は
「フレキャンが合宿後に始まって、スタンツも覚えなければならないのです。自由時間なので大目に見てください」
みたいな返事。

「自由時間」

過去を振り返ると、この「自由時間」に色んなことをしていた人間がいました。

家からプレステを持って来て遊んでいたT選手。
練習のビデオを見ている横で、大声で「アイスクリーム食べに行こうよ〜」と騒いでいたスタッフのD。
いずれも自分の指導によりたしなめられました。

今の公教育において、「自由時間」に好きなことをされて、そこに指導を入れるというのは大変難しいことです。

なぜなら今の日本は、「自由」というのを価値に置きつつ、教育の現場は「自由を規制した時間」の中で行なわれるという仕組みであるので、教師が自由時間を規制することは、教師が自分で価値を置いている「自由」を教師自身が冒涜してしまうことになるからです。

このことが公教育のジレンマとなっています。

それは、「自由」に価値を置いているので、「規制された授業時間」よりも「自由な休み時間」の方が価値があるということになってしまっているということです。

学級崩壊や学力低下も全てここが原因です。
普段から公共哲学について考えもしない人にとってはチンプンカンプンな話だと思いますが、これは非常に分かりやすいです。

一方で自分たちで授業の価値を下げておきながら、一方で「お前ら真面目に授業を受けろ」とがなり散らす。

アホみたいな話ですが、それが現実です。

自分は「自由」というものに特に価値は置いていません。
なぜなら日本は太古から自由の国だと思っているからです。

白人・アングロサクソンのように、人が人を奴隷として扱う宗教的文化はありません。
貴族も、武士も農民もみな天皇の子、臣民です。

ですので当たり前にあるものですから「自由」というのに価値を持ちません。

「自由」よりも「善」の方が価値があると思っています。
生まれながらにして存在する無秩序な「自由」というものをいかにして自立した心で「善」を行うか。
それが日本人のテーマだと思います。

人は生まれてから死ぬまで「自由」です。

「自由時間」などというのは奴隷の発想です。
オーディンで久しぶりに聞きましたよ。
俺がいない間にだいぶ「奴隷化」が進んでしまったんだなと思いましたね。

つまるところ今の公教育というのは奴隷教育というべきです。
それは誰の奴隷かというと、教育行政、経団連、資本家の「奴隷」ということです。

自由の時間を使ってフットボールをし、合宿を行う。
全てが自由時間なのに、その中に自由時間を置くとういう、そういう発想は存在しないということですね。

※ご意見ご感想はこちら
odin_jimukyoku@yahoo.co.jp


■福田事務局長プロデュース「今年の合宿MVP」


MVP:「2年生以上の先輩スタッフ」

まず合宿係を務めた茅野。
変わった変わったと言われていたのでどういう風に変わったのか見てみたかった一人だったのですが、変わっていました。
公心で仕事をしていましたね。

帰る日に、福田さん、グランドからのバスは乗りますか?と聞いてきました。
多分、バスに乗る人数を把握しておきたかったのでしょう。
きめ細かいところまで管理しているんだなあと感じました。
まるで執事のようです。

最後に、「福田さん、自分の合宿係り振りはいかがでしたか?」と聞いてきたので、「ちょっとかしこまり過ぎて挙動不審だよねえ」と冗談をいったら、「それは酷いですよ〜!」といつもの茅野に戻っていました。

いやあ一回り大きくなっているよね。素晴らしいです。

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合宿には毎年色んな人からの差し入れがあって有難いです。
オーディンはチームの規模の割りに差し入れが多いチームだと思います。
その理由の1つに「オーディンは差し入れを無駄にしない」という信頼もあるんじゃないかなと思います。
食べ残したりしないで感謝していただく訳です。

そんな中、大量のバナナの差し入れがありまして、それをどう美味しく頂くかということになり、スタッフの藤宮が冷凍バナナにしてくれたんです。
あらかじめ切ってラップにくるんで冷凍にする。

いやあこれはお菓子みたいで美味しかったです。

まあ、こういうのはあまりやりすぎると選手の甘やかしになってよくないんですが、こういうちょっとした工夫というのは合宿に活気を与えて素晴らしいと思います。

ただし、こういう仕事は、後輩がこういうことを提案しても大らかにやらせてみる先輩スタッフがあればこそで、これは先輩スタッフも評価したいです。

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夜のミーティングで、
「来年以降、スタッフの人数が多くなったから、新しく仕事を創出していかないと仕事がなくなってあぶれてしまう可能性があるよ。」
という話をしました。
これは今から考えておかなければならないことです。

翌日の練習のときに、スタッフリーダーの高橋が自分の所にやってきて、
「福田さん、もう帰ってしまうのですか?昨日のことでどうしようか私も考えていたので、どういう仕事を増やしたら良いのか何か意見を聞きたいと思っていたのですが」
と言って来ました。

練習は後輩スタッフで回せるようになっているので、自分は時間的に余裕があるということでしたので、練習中でしたが、どういう仕事を創って行けばいいかという話しをしました。

ここで素晴らしいのは、2つあって、高橋はいつまでも自分が仕事を抱えているのではなく、後輩を教育していることです。
そしてさらに自分みたいな人間に質問をしてインプットに力を入れる。
現状にあぐらをかいていない訳です。

この素晴らしさには2、3年生の中堅スタッフの存在もある訳です。
これだけ人数が増えたにも関わらず、手持ち無沙汰にしている1年生スタッフは誰もいませんでした。
これは凄いなと思いました。

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初日に午後1時くらいに着いたのですが、練習中にも関わらず大部屋の鍵が開いていました。
あれっと思って中を見ると、一年生のスタッフが一人でいます。
見ると昨日の試合のビデオを夜のミーティングのために編集しているのです。

この話の凄いところは2つあって、1つは、一年生にそうした実務を既に教えて、一人で任せられるまでに教育されていること。

もう1つは、これが素晴らしいのですが、その時間、オーディンは獨協とメージをやってるのですよ。
スタッフとしてチームに入ったのならば、当然メージは生で見たいでしょうし、みんなと一緒に活動したいと思うんですよ。
それがチームの勝利のために必要なことを黙々とやっている。

これは凄いと思いました。

これは一年生を褒めるというよりも、そういう風土、文化を創ってきた先輩スタッフ、そして卒業して行ったスタッフも含めての伝統の積み重ねだと思います。

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聞くところによると、メージをしたJ大学はスタッフの数が数人しかおらず、メージの運営に関する仕事のほとんどをオーディンのスタッフが行ったそうです。

アメフトは陣取り合戦の勝負ですが、これはフィールドに限ったことではありません。
こうした運営面でも陣取り合戦は始まっています。
こういうところからイニシアティブ=主導権というのは奪って行くのです。
これは戦いです。

ところが選手はこういうスタッフの実力に対して、「感謝して自分のプレーを頑張ろう」みたいな、そういう意識の成長レベルしかありません。
フットボール選手が自分のプレーを頑張るのは、これは当たり前のことで、別に感謝とか何とかいうレベルの話ではありません。

大事なことは、自分個人にはマイナスになってしまうかもしれないけど、チームにとって必要だからそれを行うということ、そのときの原動力になるのが「感謝」という気持ちです。
自分のプレーを頑張るのは自分個人にプラスになるのだからそれは当たり前です。


自分個人がマイナスになることをやる。
その結果チーム全体が良いものになる。
その良いものになったチームから個人が恩恵を受ける。
結果的に最初にマイナスになった分を上回って一人ひとりが潤う。

それがチームということです。

スタッフ、素晴らしかった。
3年前の合宿、リーダーの高橋、教育係の米田が一年生の頃、自分の部屋に呼んできつく説教をしました。

あれから3年の年月で成長しました。

若い奴を説教すると嫌われたりしますから福田個人はマイナスになります。
でもやがてこうして返って来る。

これがチームプレーというものです。



■福田事務局長の「喝!!」

「喝!!」
公報部、及びブログ担当、田中、鈴木


獨協戦が終わった日のブログですがhttp://blog.livedoor.jp/b_odin/archives/51735658.html

これ、後で公正されているのですが、最初は試合結果が書かれていなかったんですよ。
担当の杉山に理由を聞いたら、非公開だからとのこと。

そのことを田中に聞いたら、獨協から非公開にしてくれといわれたとのことで、おかしいなと思いました。
獨協の監督はそんな器の小さな人ではないと思ったからです。
ゆくゆく聞くと、前日のJ大から非公開にしてくれと言われたので、それを鈴木と田中が勝手に拡大解釈して獨協の試合も非公開に扱ってしまったとのこと。

ああ…

今はフェイスブックだ、ツイッターだと、個人レベルでさえどんどんと情報公開してアピールしていく時代です。
情報を発信しないことはそれ自体で負けを意味します。

このアメフトの業界、特に関東大学連盟はそういう時代に逆行するかのように情報規制を敷いたりするので、各チームも変に影響されてか「非公開だ」みたいなアホなことを言う。

大体、体育会は大学の下部組織であって、これは大学の公的な活動。
大学は税制上も優遇を受けている訳だから、活動は納税者に公開する義務というのも生じるはず。
それを各チームの勝手な裁量で「非公開」などというのは勘違いもはなはだしいということです。
だからJ大学は年々戦績が落ちるし、人も辞める。
これは指導者の問題だと思います。

オーディンはそんなことになってはいけない。

チームを開かれたものにする。
公報、勧誘、教育、会計というのは、この「開かれている」というのが大前提になって機能する部署です。

ここがチームの生命線で、チームが開かれていないと、勧誘も失敗し、教育も失敗し、関わる人がいなければ会計の金策も失敗します。
つまり、もっとも廃部の危険があるのは「チームが閉じてしまう」という状況になってしまうことです。

そしてこの「開かれた状態」を作る牽引役となるのが「公報」で、その最も中心的な活動が「チームブログ」だということです。
それでけ重要なのです。

それに、事実、寄付金という形で関係者からお金を頂いている訳ですから、その関係者の「知る権利」に奉仕するという役割もある訳ですね。

そういう自覚もなければ、役割も分かってない。
そんなことではチームは潰れてしまうよ。

しっかりしろ!喝!!



■徒然後記
山中湖の合宿所の近くには、古事記の天の岩戸を祭った神社があるそうです。
スサノオノミコトの暴れっぷりに頭を悩ませた天照大神が岩戸に閉じこもってしまうという話です。
その後岩戸から引き出され、天地に光が戻ります。

今年のオーディンも春に全敗して山中湖の合宿に引きこもってしまった訳です。
そしてその後3グラに帰ると光が戻るということでしょう。
今年の合宿の3連勝。その予感を感じさせます。

<文学部日本語日本文学科卒業:福田勝之>


さーて、来週のオースポZは?
〇社説
〇川崎主将プロデュース今週の主将賞
〇ディフェンス・オフェンスリーダーより
〇泣き虫返上!田中の「今週のオーディンニュース」
〇勧誘・教育担当米田の「オーディン人材発掘!」
〇徒然後記

以上を中心にお届けします。

「未来に向かってファーストダウン!」
オーディンは、未来を創るフットボールチームです。
来週もオースポZでお会いしましょう!
posted by 週刊オーディンスポーツF編集長 at 00:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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